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今回は日本のロックバンド：BUMP OF CHICKENの「Merry Christmas（メリークリスマス）」という曲に関して書かせていただきます。
BUMP OF CHICKEN「Merry Christmas」基本情報
作詞・作曲：藤原基央
2009年11月25日にリリースされたBUMP OF CHICKEN15枚目の両A面シングル「R.I.P./Merry Christmas」に収録。（レーベル：トイズファクトリー）
BUMP OF CHICKEN「Merry Christmas」は他にはない視点のクリスマスソング！
※あくまで個人的感想です。
クリスマスソングと言えば、恋愛などスポットライトが当たる場所を歌う曲がほとんどなのですが、弱い者の味方：BUMP OF CHICKENの「 Merry Christmas 」というクリスマスソングは他にはない視点の曲となっとおります。
その歌いだしは以下のようになっています。
嬉しそうな並木道を どこへ向かうの
すれ違う人は皆 知らない顔で
街はまるでおもちゃ箱 手品みたいに
騙すように隠すように キラキラ光る
この「Merry Christmas 」の主人公は、街で見かける知らない人たちがクリスマスを楽しんでいる中、1人でクリスマスを迎えています。
そう、この 「Merry Christmas 」 という曲はクリスマスで孤独を感じている人目線の曲になっているのです。
そしてこの曲の主人公はキラキラ光る街を見てこう思います。
誰かに優しく出来ないかな 全て受け止めて笑えないかな
いつもより ひとりが寂しいのは
いつもより 幸せになりたいから
比べちゃうから
クリスマスソングなのになんて寂しい歌詞なのでしょう。
しかし、この歌詞に共感する人も多くいるかと思います。
そしてこの主人公にはさらに辛い出来事が起こってしまいます。
信号待ち 流れ星に驚く声
いつも通り見逃した どうしていつも
普段から運が悪いと感じることが起きるのに、クリスマスですら運が悪いのか、と。
しかし、ここから主人公の気持ちは驚きの方向へ向かいます。
だけど今日はそれでも 嬉しかったよ
誰かが見たのなら 素敵なことだ
本当になんて素敵な考えなのでしょう。
この歌詞に聴いているこちらの心まで洗われます。
そしてこう続きます。
そんな風に思えたと 伝えたくなる
誰かに あなたに 伝えたくなる
小さな幸せを見つけた主人公、そしてその小さな幸せをこの曲を聞いている我々に届けようとしてくれます。
そして主人公の目線は再び街に戻ります。
すれ違う人は皆 知らない顔で
ここで再び冒頭の歌詞と同じ一文が出てきます。
相変わらずクリスマスを楽しんでいるのは自分とは関係のない人たちばかりで、自分は独りぼっち。
しかし、冒頭で聴いた時とは印象が大きく変わっているのが分かるかと思います。
皆がクリスマスを楽しんでいる。それは「素敵なこと」なのだから。
そしてこの曲はこう締めくくられていきます。
知らない顔で 同じラララ
しまう電話の向こう 同じラララ
そうだといいね そんなこともないかな
イヤホンの向こう 同じラララ
ここで出てくる「同じラララ」とは何なのか。
BUMP OF CHICKENの歌詞では「歌」を「ラララ」と表現することがよくあります。
今回の「Merry Christmas 」 でもこの「ラララ」は歌と考えられます。では「同じラララ」、つまり皆が同じように歌う歌とは何なのか。
もう分かりますね。
そう 「Merry Christmas 」 です◎
街の人たちは他人でも、歌う歌は同じ。
そんなクリスマスの街の映像が頭の中に流れていきます。
「Merry Chistmas 」 というタイトル
BUMP OF CHICKENの「Merry Christmas 」 は上記のような他とは少し違う視点で歌われた曲になっています。
そんな曲に「Merry Christmas 」 というストレートなタイトルが付けられています。
その真意は分かりませんが、私はこの曲の主人公のようなクリスマスでも、どんなクリスマスでも「同じクリスマスなんだよ」「君もクリスマスの中に居ていいんだよ」と言ってくれているように感じます。
皆さんもぜひ、BUMP OF CHICKENの「 Merry Christmas 」を聴いてみてください◎
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