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今回は日本のロックバンド:BUMP OF CHICKENの「Flare(フレア)」という曲に関して書かせていただきます。
BUMP OF CHICKEN「Flare」基本情報
作詞・作曲:藤原基央
2021年2月11日に配信限定シングルとしてリリース
2021年12月22日発売のシングル「なないろ」に収録されている。(レーベル:トイズファクトリー)
BUMP OF CHICKEN「Flare」の歌詞中に前へ踏み出す主人公
※あくまで個人的感想です。
BUMP OF CHICKENの「Flare」はの歌詞は悲しみや苦しみ、孤独を抱えた主人公が自分の命の灯火と向き合うといった内容になっています。
その中で1番の歌詞の終わりにはこういった歌詞が入ります。
誰も知らない 命の騒めき 目を閉じて ひと粒
どこにいたんだよ ここにいるんだよ
ちゃんと ずっと
ここでは主人公が〝もう1人の自分〟に対して「どこにいたんだよ」と訊ね、〝もう1人の自分〟は「ここにるんだよ」と優しく答えてくれています。
そして歌詞はさらに主人公を追いかけます。
彼が願った夢は叶わなくて諦めてしまったこと。
眠れない夜があったこと。
それでも平気な顔して生きていること。
失くしものをしたこと。
傷を抱えていること。
落とし物をしたこと。
何も慰めてくれない朝が来ること。
心はボロボロなのに笑えること。
そしてまた誰かの「信号」が青になり、多くの人が行き交う中、体は息をしている。息をしたがっている。
そんな中、1つの言葉が聞こえます。
大丈夫 渡れるよ
誰も自分のことなど見向きもしない世界の中で主人公は前へ進むことを、この命を失くさないことを誓います。
そして「Flare」は以下の歌詞で締めくくられます。
どこにいるんだよ ここにいたんだよ
ちゃんと ずっと
ちゃんと ずっと
皆さんはお気付きでしょうか。この言葉の変化も藤原基央さんの書く歌詞の魅力の1つなのです。
1番の終わりで主人公は「どこにいたんだよ」と訊ねています。
つまり、この時主人公は〝もう1人の自分〟を探していないのです。
目の前に映った〝もう1人の自分〟に気付いて「どこにいたんだよ」と訊ねているだけなのです。
ところが最後の場面で主人公は〝もう1人の自分〟に「どこにいるんだよ」と訊ねています。
つまり、主人公は自分の意志で〝もう1人の自分〟を探しだしたのです。だからこそ「どこにいるんだよ」という言葉になるわけです。
そして〝もう1人の自分〟は最初と同じように優しく「ここにいたんだよ」と答えてくれているのです。
ここに主人公の「前進」が描かれているのです。
「Flare」では主人公が曲の中で成長し、前へ進みだす姿が表現されています。
たった「いる」と「いた」を入れ替えただけでこれだけの表現力を生み出しているのが藤原基央さんの凄いところですね◎
皆さんもぜひ、BUMP OF CHICKENの「Flare」を聴いてみてください◎
BUMP OF CHICKENの「Flare」 by YouTube
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